ワーキングホリデーの仕事は、渡航前に希望条件と応募先を整理し、現地では求人サイト・紹介サービス・知人の紹介・店舗への直接応募を組み合わせて探すのが基本です。国や地域によって就労できる期間、職種、勤務先の条件が異なるため、まずは自分のビザで働ける範囲を確認してください。
ワーキングホリデーの仕事の見つけ方
主な探し方は、次の5つです。1つに絞らず、複数を同時に使うと求人情報を集めやすくなります。
- 現地の求人サイトや求人アプリを使う
- 日本語の求人サイトやコミュニティを利用する
- 滞在先の店舗へ履歴書を持参する
- 友人や同僚から紹介してもらう
- 留学・ワーキングホリデー向けの仕事紹介サービスに相談する
ただし、紹介サービスの利用料、採用条件、給与、住居費などはサービスごとに異なります。利用する場合は、申し込む前に費用と契約内容を確認しましょう。
渡航前に準備すること
渡航前に応募の準備を整えておくと、現地に着いてから仕事探しを始めやすくなります。
希望する仕事と条件を決める
「何でもよい」と考えている場合でも、最低限の条件は決めておきます。条件が曖昧だと、求人を比較できず、応募先を選びにくくなります。
- 働きたい地域
- 希望する職種
- 接客の有無
- 必要な英語力や現地語のレベル
- 働き始められる時期
- 勤務日数や勤務時間
- 住居や通勤にかけられる費用
- 最低限必要な収入
たとえば、会話に自信がない場合は、最初は日本語を使う機会がある職場や、業務内容が比較的決まっている仕事から探す方法があります。一方、現地語を使う仕事を経験したいなら、接客や販売など、会話の機会がある求人を選ぶことになります。
履歴書を用意する
現地で使われる形式に合わせた履歴書を作成します。国によっては写真、年齢、婚姻状況などを履歴書に記載しない場合があるため、応募先の地域で一般的な形式を確認してください。
履歴書には、次の内容を簡潔にまとめます。
- 氏名と連絡先
- 働ける期間と勤務開始日
- これまでの職歴
- 担当した業務
- 語学力
- 資格や免許
- 応募する仕事に関係する経験
飲食店に応募するなら接客や調理の経験、ホテルに応募するなら清掃や受付の経験というように、応募先に関係する経験を先に書くと、仕事内容とのつながりを伝えやすくなります。
応募や面接で使う表現を練習する
仕事探しでは、履歴書を渡すときや面接で、勤務可能日や経験を説明する必要があります。自分の希望を短い文章で伝えられるように準備しておきましょう。
特に、次の内容は現地語で説明できるようにしておくと安心です。
- いつから働けるか
- 週に何日、何時間働けるか
- どのような仕事を経験したか
- どの程度の期間働けるか
- ビザの種類と就労できる期間
現地で求人を探す具体的な手順
仕事探しは、到着後に求人を探して応募し、条件を確認してから働き始めるという順番で進めます。
- 滞在先から通える範囲を決める。通勤時間と交通費を考え、最初は無理なく通える地域の求人を調べます。
- 求人サイトやコミュニティで募集を探す。職種、勤務地、勤務日数、給与、応募方法を確認します。
- 履歴書を応募先に合わせて調整する。関連する経験や働ける時間を分かりやすく書きます。
- オンラインまたは店舗で応募する。店舗へ行く場合は、忙しい時間帯を避け、採用担当者に履歴書を渡せるか尋ねます。
- 面接で勤務条件を確認する。給与、支払い方法、勤務時間、休日、仕事内容、研修の扱いなどを確認します。
- 採用後に就労条件を記録する。口頭の説明だけでなく、契約書や雇用条件が分かる資料を保管します。
- 働き始めた後に給与と勤務時間を確認する。実際の勤務時間と支給額が説明された条件と合っているか確認します。
求人を見つけたら、すぐに採用されるとは限りません。応募先を複数に分けて、返事がない場合は別の求人にも応募すると、仕事探しを長引かせにくくなります。
探し方ごとの特徴と向いている人
| 探し方 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 現地の求人サイト | 多くの求人を条件で比較しやすい | 現地語で求人を読み、オンライン応募できる人 |
| 日本語の求人サイトやコミュニティ | 日本語で応募条件を確認しやすい | 渡航直後で現地語に不安がある人 |
| 店舗への直接応募 | 求人サイトに掲載されていない募集を確認できる場合がある | 希望する地域や店が決まっている人 |
| 知人からの紹介 | 仕事内容や職場の雰囲気を事前に聞きやすい | 現地に知人や仕事仲間がいる人 |
| 仕事紹介サービス | 求人探しや応募をサポートしてもらえる場合がある | 自分だけで探すことに不安がある人 |
紹介や日本語の求人は探しやすい一方、仕事内容や給与が自分の希望と合うとは限りません。応募前に、勤務地、勤務時間、給与、契約期間、費用の有無を確認してください。
英語や現地語に自信がなくても仕事は探せる?
語学力に不安があっても応募できる仕事はありますが、選べる求人や担当できる業務は、語学力によって変わります。語学力を問わない求人であっても、職場の安全確認や指示の理解に必要な会話が求められる場合があります。
探すときは、求人票に次のような条件がないか確認します。
- 会話や接客が中心か
- 現地語の読み書きが必要か
- 未経験者を受け入れているか
- 研修や業務説明があるか
- 日本語を使う職場か、現地語のみの職場か
最初から希望の職種に限定せず、働きながら語学力を高めて、後から別の仕事へ応募する方法もあります。ただし、転職できるかどうかは求人状況やビザの条件によって変わります。
求人に応募する前に確認する条件
採用されることだけを目的にせず、次の条件を確認してから働くか判断してください。
- 給与の金額と支払い日
- 時給、日給、固定給など給与の計算方法
- 勤務時間と休憩時間
- 休日やシフトの決め方
- 雇用契約の有無
- 税金や社会保険などの手続き
- 制服、交通費、食事、住居などの費用負担
- 試用期間や研修中の給与
- 退職や契約終了の条件
「高収入」「簡単に稼げる」といった説明だけで判断せず、実際の仕事内容と支払われる金額を確認しましょう。給与が現金払いの場合でも、勤務時間と受け取った金額を自分で記録しておくと、後から確認しやすくなります。
ワーキングホリデーの就労条件に注意する
ワーキングホリデーで働けるかどうか、同じ雇用主のもとで働ける期間、就労できる職種、必要な登録や税務手続きは、渡航先の国やビザの種類によって異なります。
応募前に、次の情報を渡航先の政府機関やビザの公式案内で確認してください。
- 自分のビザで就労が認められているか
- 働ける期間に制限があるか
- 雇用主や職種に制限があるか
- 就労開始前に必要な番号や登録があるか
- 税金や給与明細に関する手続きが必要か
ビザの条件を確認しないまま働くと、滞在や今後の申請に影響する可能性があります。国名が同じでも、ビザの種類や申請時期によって条件が異なる場合があるため、他の人の体験談だけで判断しないことが大切です。
仕事が見つからないときの見直し方
応募しても返事がない場合は、求人の探し方だけでなく、応募条件や履歴書も見直します。
- 応募できる地域を少し広げる
- 勤務可能な曜日や時間を明確にする
- 関連する職歴を履歴書の上部に移す
- 現地語の表現を確認してもらう
- オンライン応募だけでなく、店舗への応募も試す
- 未経験可の求人を含めて検索する
- 応募後の連絡方法と連絡時期を確認する
ただし、条件を広げすぎると通勤費や生活費が増えたり、希望と違う仕事を選んだりすることがあります。「絶対に必要な条件」と「妥協できる条件」を分けてから見直すと判断しやすくなります。
ワーキングホリデーの仕事探しで最初にすること
まず、渡航先の就労条件を確認し、働きたい地域・職種・勤務時間を決めてください。そのうえで履歴書を準備し、現地の求人サイト、日本語の求人情報、店舗への直接応募を並行して始めます。
採用が決まったら、給与、勤務時間、契約、税金や必要な登録を確認してから働き始めましょう。仕事の見つけやすさだけでなく、ビザの条件と実際の雇用条件が合っているかで判断することが重要です。


